【開催報告】九州地区国立大学法人障害者支援に関する大学間連携プログラムを行いました
障がい学生支援室では8月21日(水)、大学間連携プログラムを黒髪北キャンパス(全学教育棟1階 C-101)で開催しました。大学間連携プログラムとは、障がい者支援をサポートできる学生の育成を行う目的で、九州地区の大学間で協力して実施しているもので、今年度は本学が担当校を務めました。本学教職員と九州地区国立大学所属の学生(大学院生含む)及び教職員ら41名が参加しました。
はじめに、本学の宇佐川理事・副学長より本学の現状や取り組みについて紹介したのち、本学大学院教育学研究科、菊池哲平教授より「障害学生支援の現状と課題」題してご講演くださいました。障害学生支援体制や大学授業のユニバーサルデザイン化、オンライン授業における障害学生への配慮について、大変わかりやすく解説いただきました。
続いて、尚絅大学こども教育学部古田弘子教授より、「聴覚障がい者支援について」と題して、本聾(ろう)学校山田先生の手話を入れてくださった動画を拝見しました。聴覚障がいのある人とおつきあいするときに知っておくとよいことを詳しくご講演いただきました。
その後、パソコン文字通訳グループ「らん」の井上祐子先生が、地域におけるノートテイクの取り組みについて講演し、続いて九州大学基幹教育院の下中村武先生からは「大学におけるノートテイク」と題したご講演がありました。ノートテイクのニーズや対象者、学生がノートテイクを行う意義についてわかりやすくお話しいただきました。
最後に、九州大学の学生が「ノートテイクとの出会いについて」と題して、難聴に伴う実体験や大学での配慮、ノートテイクと出会ったことでの授業の楽しさやその必要性について、貴重な声を届けてくれました。
講演後、講演者の下中村先生と井上先生にご指導いただき、希望のあった各大学の教職員及び学生に対して障がい学生支援のためのパソコンテイク技術向上を目的として、IPトークを活用したグループワークを実施しました。
本学の学生サポートサークルの学生たちが、他大学の学生や教職員へのサポートに取り組み、参加者はノートテイクの基本を楽しく実践しながら学びました。また、ワークショップ終了後には茶話会を開催し、参加者同士の交流を深める良い機会となりました。多くの方々にご参加いただきました。今後もこのようなイベントを通じて、さらに充実した学びの場を提供していきたいと考えています。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!